冬ソロキャンプに備えて購入したアルパカストーブを塗装することにしました。
輸入代行で購入したストーブの元の色は黒でした。
ソロ幕はサーカスTCを利用しているので、それに合うようにベージュかオリーブカラーのどちらかにしようと考えていました。
塗料売り場を見ていた際に、オリーブカラーで個人的に好きな薄目のものが無かったため、今回はベージュにすることにしました。
塗装手順
塗装は以下の手順で進めます。
- 分解
- サンドペーパーによる既存塗装面の研磨(上塗りの食いつきをよくするため)
- マスキング
- 脱脂処理と下地塗装
- カラー塗装
- シリコン塗装
- 組立
1.分解
今回購入したモデルは自動消火装置付きのモデルだったため、そちらを取り外します。
まずはプラスチックバーを外し、続いて消火装置を止めている4点のビスを外します。
今回はタンク部分のみの塗装とするため、ひっくり返して底面のプレートも外しました。
2. 研磨
再塗装する際に、塗装面に細かい傷があった方が上に塗られる塗料の食いつきがよくなり剥がれ辛くなるそうなので、サンドペーパーの600番で塗装対象箇所を研磨します。
この作業が一番手間がかかりました。
3. マスキング
塗装したくない箇所はマスキングテープや新聞紙を利用して塗料が入り込まないようにします。
4. 脱脂処理と下地塗装
これまでの作業に際し、素手で塗装面を触ってしまっていたので、付着した油分を除去するため、シリコンオフで磨きます。
脱脂処理後に更に塗装を強固にするために下地塗料を塗布します。
今回はミッチャクロンを使用しました。
5. カラー塗装
いよいよ塗装です。液だれしないようにある程度距離をおいて、複数回に分けて吹き付けをします。
続いて本番の側面及び上部の塗装に移ります。
こうなってしまうとリカバリが大変です。
基本的には液溜りや液垂れが起こらないように根気強く薄く塗らないといけないのですが、どうしてもこうなってしまった場合は、垂れた状態や液溜りができた状態で乾燥させて、その後やすりなどで再度研磨する方がいいです。
乾燥前に塗料を触るのは絶対避けた方がいいと思いました。
6. シリコン塗装
今回、仕上がりをツヤ消しにしたかったので、ツヤ消しクリアをカラー塗装の上に更に塗りました。クリアを上から塗ることで、コーティングに厚みが出て剥げにくくなる他に、灯油に触れることで油性カラーだと溶けてしまうので、水性塗料での防御も兼ねての処理になります。
カラー塗装同様に細かく数回に分けて根気強く塗っていきます。ただ、カラーと違って色がないため、どれくらい濡れているかは分りづらいです。
7. 組立
マスキングテープを剥がして、分解と逆の手順で組み立てます。
ツヤ消しクリアは手触りが心なしかザラっとしていて触り心地がいいです。
指紋なども付きにくく、とても気に入りました。
まとめ
今回は以下の塗料類を使用しました。
- シリコンオフ・・・脱脂処理に使用しました。
- ミッチャクロン・・・下地塗装に使用しました。
- カラー塗装・・・サンドベージュに近いカラーです。
- ツヤ消しコーティング・・・灯油に触れるので水性のものを使用しました。
個人的にスプレー缶を使用した塗装は今回初めてだったのですが、とにかく薄く塗ること、しっかり乾かすことだけを心掛ければ基本的に失敗をすることは殆ど無い作業だと思います。
フジカハイペットを購入できなかったため、仕方なく手に入れたアルパカストーブでしたが、自分の好きな色に塗り替えることで愛着がわきました。
お気に入りのステッカー等を貼ってキャンプデビューを飾りました。
かかった費用
- 塗料類一式 3,000円
余った塗料で塗ってみました