有休消化も残すところあと2週間になりました。
この期間中にまだ行きたいキャンプ場は何か所かあったのですが、その中の一つがキャンプの聖地と呼ばれている道志の森キャンプ場です。
夏場は大きな溜池のプールが開かれるなど、都内から割と近いとファミリーキャンプ場として大変人気があるようですが、冬になると止水され、各種施設は完全クローズされるようです。
僕の中の真冬の道志の森のイメージはYoutubeでよく見ていたBushcraftが行われている、手付かずの誰もいない森です。今回はそれを期待して出発しました。
寄り道
今回は中央道を相模湖で降り、そこから下道で向かいます。
事前に道志の森付近のスーパーを探したのですが、他のキャンプ場と比べると周辺にあまりそういった施設が見つかりませんでした。
唯一あるのがデイリーヤマザキ。少し離れてはいますが、相模湖付近でマルエツ、道の駅どうし。その中から今回立ち寄ったのは以下のお店です。
マルエツ 三ヶ木店
マルエツでお肉を買いました。
また、薪も販売していました。杉材だったので焚き付け用になるかと1束のみ買いました。この値段ならキャンプ場で買うのと変わらないのですが、道志の森は冬場は薪を売っていないかもしれない、と思い、保険として購入しました。
実はマルエツに着く前に、ローソンがあったので、そちらにも立ち寄りました。
夕食用にホルモン鍋を購入しました。
食材調達が終わったので、いよいよキャンプ場に向かうぞ!と思い、走っているとNaviが「道志道で土砂崩れ起きているから迂回路設定してあげる」というので、それに従って細い山道をグングン昇っていくと、、、
君は自分のサイズを知らないのか!
いったん車を停車して、土砂崩れ情報を調べていると、夏の台風の際に起きたもので、いまだ完全復旧はしていないとの事。ただ、12月時点で迂回路が完成しているので、そのまま道志道を走って行って問題ないらしい…。
久保つり橋直売所
薪が並んでいるのがちらりと見えたので、立ち寄ってみました。
ここで買った薪はとても太いので、バトニングで小割にしようとしたのですが、硬すぎてダメでした…。マルエツで焚き付け用の杉を買っておいたのが幸いしました。
道の駅 どうし
1時間ほど予定時間から遅れてしまいましたが、どうにかキャンプ場直前の道の駅に到着。文明的なトイレはここで最後。これ以降は中身が全て見える汲み取り式になります。
道志の森キャンプ場に到着
ようやく到着…。
まずはサイトを決めようと、どんどん入っていくのですが、人の気配が一切しません。
サイトマップはWEBで確認していたので、何となくイメージはありました。
下調べの段階では地図上部の赤丸の辺りを目指そうと思っていました。
川辺のサイトです。
冬場だから当たり前ですが、写真で見た緑いっぱいの森林サイトではなく、枯れ森のサイトで、人気が無いのと相まって、どことなく不気味さも…。
バンガローエリアもチェーンで入口が封鎖されていて、まるで廃屋のようでした。
管理棟に到着するも、平日は留守にされているとの事。
また、今年4月から直火禁止エリアができるようです。
ようやく1名、キャンプしている方を見つけました。
どうやら営業はしているようです。
しかし、ここで問題が。
予定していた場所が封鎖されていました。
橋を渡った左奥のエリアを目指していたのですが、この時期は入れないようです…。
後で管理人さんに聞いたのですが、雪が降るタイミングで封鎖するそうです。
仕方なく他のエリアを探す事に。
今まで通過してきたところはプールだったりバンガローだったりと人工的なものが目に付くので、当初目指していたエリアの対岸の辺り(サイト最北のエリア)に設営することに決めました。
比較的フラットで、サーカスTCを張るにはもってこいです。
今日は二股化の検証もあるので、なるべくスペースがあるところがいいなと思い、ここに決めました。
設営に四苦八苦している中で、車が入ってきて、管理人さんが集金に来ました。
正に片手で二股ポールを立ち上げている最中。
料金は1,500円でした。安い!
いつもはテント内の半分にODグリーンシートを敷き、その上に銀マット、更にその上にOregonian Camperの敷物を敷くのですが、今回はテーブルとチェアをフレキシブルに動かしたかったので、グランドシートを小さく折りたたんでコットの下のみにし、後は土間にしてみました。
コットはコットワンコンバーチブルに足を付けて、ハイコットスタイルです。
※普段はこの順番でセットしてます。
キャプテンスタッグ キャンピングシート【3畳/180×270cm】レジャーシート シルバー M-3315
- 出版社/メーカー: キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
- 発売日: 2012/03/09
- メディア: スポーツ用品
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
Oregonian Camper Ground Sheet オレゴニアン・キャンパー グランドシート Lサイズ カーキ [200×140cm]70CA-501L
- 出版社/メーカー: 株式会社津田商会
- メディア: その他
- この商品を含むブログを見る
ラックがごちゃごちゃです。サイズの合うコンテナとかあった方がいいですね。
設営も終わり、14時が過ぎています。思ったより二股化に時間が取られました。
慌てて昼食の用意をします。
お腹が空いているので、手っ取り早く焼くだけにします。
スープはインスタント。ビールとお肉で昼食です。
それだけじゃおさまらず、買ってきたポテトサラダも。
ささみチキンを乗せて胡椒を振って食べます。
食後はフェザースティック作りと、焚火スペース作り、それから読書をして過ごします。薪が大量にあるので、16時くらいから着火します。
この辺りは一帯焚火の跡がいっぱいありました。
僕の場所も炭だらけだったのですが、その隣も跡が残ってます。
あまり木に近いと根を痛めそうなので、気持ち離れている方を使用しました。
多分こういうのもあって、禁止エリアが設けられるのかもしれません。
17時になるともう気温が氷点下に。Alpaca君に灯油を入れて点火して読書タイムを続けているともう外は真っ暗。
真っ暗の冬の枯れた森。
川のせせらぎ、というよりはザー!という豪快な音。叫び声もかき消されそうです。
道志の森キャンプ場は広大なサイトです。そこに2人しかいません。
管理人もいません。もう1名は遥か遠くです。
更に、、、なんと、、、ここdocomo(IIJ mioですが)圏外です。
急に寂しくなりました。
一人でも割と平気な方なのですが、それはスマホが繋がるからで、全て遮断されるとすごく寂しいです。普段どれだけ依存していたのか思い知りました。
今何かに襲われたら大変、、と思うと幕内にいっそう引き籠りたくなります。
入口全閉で読書します。
19時頃、お腹が空いてきたので買ってきたホルモン鍋をAlpaca君にセットします。
ワインが進みます。
ホルモンを食べる間にメスティン自動炊飯をします。
今までの経験を生かして、半合炊きに挑戦するも、少々焦げが…。
焦げても気にしない。
投入するから。
チーズも入れちゃいます。
チーズリゾットでワインが更に進みます。
普段はビールをよく飲むのですが、トイレに行く回数が増えるので、今日はワインにしました。トイレまで暗い森を歩くのが怖かったのと、電気無しの完全ボットンが怖かったのが原因です。
誤って落ちたら誰も助けに来てくれません。誰もいないので…。
それでもやっぱり1回行きました。星がとても綺麗でしたが、森が暗すぎて怖かったので撮影はせず、21時に早めの就寝。
、、、が今度は暑くて0:30頃に目覚めてしまいました。
外気がマイナス8度という事で、普段はヒートテック上下だけでNANGAで寝ているのですが、今回はその上に厚手のスウェットを1枚着て寝ていました。
銀マット無し、外気が低い状態でもAlpaca1台あれば幕内はいつも通り8℃くらいを保てるようです。
スウェットを脱いで、シュラフのファスナーを少し開けて再度眠りにつきました。
もしかしたら、NANGA650的にはAlpacaを消した方が快適なのかも…。
二日目
そして、朝…。
気づいたら6時半。もう外は明るいです。
いつもは日の出を見るために5時には起きているのですが、今回は森林サイトのため、自然に起きようと。途中で目覚めるも約9時間のロングスリープ。
外気もマイナス2℃まで上がってます。
朝食を作ります。良く寝たのでお腹が空きます。
食後に残りの薪を完全に灰化するまでの間少し散歩します。
使いませんでしたが、冬季の水場はこれだそうです。
例のトイレ。
そして撤収です。
組を崩して、持参したスコップで穴を掘り、焚き火跡埋めました。
炭やゴミはお持ち帰りです。
隣にあった跡もついでに片づけました!
帰りはいやしの湯でお風呂と昼食をいただきました。
お味噌汁(シイタケ、白菜、わかめ、ネギ、ニンジン、大根入りの白味噌)がめちゃくちゃ美味しかったです。
所感
道志の森がキャンプの聖地、と言われるのは何故なのか。キャンプ中もそれを考えていました。川と森、自然いっぱいの広大な敷地、木々の隙間から星がよく見えるから、とかファシリティーの面からなのか。
それとも今回僕が味わった、自然の中に完全孤立状態になると感じる寂しさや恐怖を体感するという精神的な面からなのか。
ソロキャンプをしていたつもりでしたが、割と近くに他のキャンパーがいる、電波も掴めてSNSを見られる、投稿できる、家族に連絡できる、という状況はかなり周囲に精神的に依存している、という事が分かりました。
これは聖地で与えられた気づきだったのかな~、なんて思ったり思わなかったり。
完全な野営、Bushcraft何かもいつかやってみたい、と思っていましたが、恐らく夜の森の得体のしれない怖さを感じて何もできずに眠るだけになってしまうのだろうな~。
くる時期、曜日が違えばまた別の印象だったのかもしれません。あの広い敷地に合計2名なんて事は通常あり得ないと思うので…。
次は新緑の時期や紅葉の時期など、木に葉がついているところを見たいです。
夏は確実に虫が大量に出そうなのでダメそうです。
取り留めの無い感じになってしまいましたが、以上、真冬の平日、道志の森キャンプ場のレポートでした。