お久しぶりでございます。
前回の記事から恐ろしいことに1か月以上空いてしまいました…。
一度書かなくなると意識的にBlogへのリンクを避けるようになってしまうようで、そうなってしまうとあれよあれよと間が空いてしまいました。
キャンプから離れていた訳ではないので、また、少しずつ再開して行こうと思います。
今日は遠ざかっていた間に増えた新しい道具の中からハチェットについて紹介します。
手斧のような小さいサイズの斧の事をハチェットと言うらしいです。
先月手斧の購入に至るまで、そもそも斧がキャンプに必要なのか、という点から結構悩みました。
薪ストーブを持っているなら、大量に薪割りが必要になりますが、基本的に焚火しかしないので、太めの薪でもそのまま燃やしてしまう事ができます。
もちろん着火の際に小割はある程度必要なのですが、薪束に入っている細めの薪でもなんとかなりますし、少し太ければナイフのバトニングでも小割を作ることができてしまいます。
なので僕の中ではキャンプの持ち物として、優先度はそんなに高いアイテムではありませんでした。
じゃあ、なぜ今回購入したのかというと、見栄えです。
キャンプの写真を撮る中で、片隅に切り株に刺さった斧があるだけで、キャンプ感が一気に上がります。
せっかく写真を撮ってブログやSNSに上げるなら、1本あってもいいかもしれない、と本来的なニーズとは違う理由から、購入を決心してしまいました。
キャンプで人気の斧と言えばHusqvarnaとHultaforsで、両方ともスウェーデンのメーカーです。僕も最初はこの2つを見ていたのですが、僕の中で鍛冶屋と言えばなぜかドイツのイメージがあり、ドイツ製の手斧ってないのかな?と探してみたところ、Helko Werkに出会いました。
Helko Werkは170年くらい続く、ゲルマン魂の老舗斧メーカーです。
革細工も扱っています。鍛冶と革細工、どこぞのRPGで人気の二大生産系スキルですね。
柄はヒッコリーです。なんでもヒッコリーは強度、衝撃に対する抵抗力、粘り、曲げる力に対する反発力が高いそうで、斧の柄には最適なんだそうです。
鋼はドイツのルール地方の硬度が高く上質なものを使用している、とか。
HusqvarnaやHultaforsと比べると刃の部分が若干薄いですが、面が大きい印象です。
長さは約36㎝と両者より2㎝程短く、重量は800gと約100g軽いです。
この軽さ、刃の薄さというのが薪を割る上でどう影響するのか、実際に使用するまでは若干心配でした。持った感じではスウェーデン製のものとそれ程差はありませんでした。
実際に購入したもの
Helko Werk Heritage というスタンダードなタイプのものです。
Classicというタイプと迷ったのですが、黒鉄の武骨さのあるHelitageの方が強そうだったので、こちらを選びました。
カバーを外すとこんな感じです。
スウェーデン製のものよりも刃以外の部分がザラツキがあります。
ヘッドの部分に瓶の蓋のような王冠マークと、重さなんですかね?600という文字が入っています。スペック的に800gと書いてあったのですが、柄が200gという事でしょうか。
刃は最初から結構鋭いです。
これでフェザー作れるかな?と思いましたが、重すぎてうまくできませんでした。
上から見るとホロウタイプのようなベベルに見えるのですが、実際にはギラついてる部分はスカンジのような感じです。
柄の部分に滑り止めの細工がしてあります。掘り方だけでこんなにグリップが効くようになるのか!と思うほど滑らないです。
薪割り台に立ててみました。
この絵はよくみるのですが、軽く刺さるだけで立つんですね。
考えてみれば頭の重さが8割くらいなので、頭さえ刺さればバランス的には問題ないんですね。
所感
今までバトニングで割り切れない(途中で諦めてしまう)サイズの薪もほぼ一撃でパカーンと割れます。
バトニングで太い薪を使って叩いても鉄の塊を打ち付ける力には到底及ばない、という事が分かりました。
また、この斧は比較的、ネック側に刃がせり出てるので、薪がネックにあたってしまうということがあまり無いため、自分的にはネックガードは無くても大丈夫そうですが、オシャレなのでそのうち付けるかもしれません。
そしてやはり使用頻度は薪を購入する場合は小割のものが既にいくつかあるので、使って1,2本割るくらいになります。
木ペグやランタンスタンドを落ちてる枝から加工するとかの場合はもう少し活躍するかもしれませんが、今のところは見栄え要員の色の方が強いです。
次の冬、もし薪ストーブデビューできたらもう少し活躍してくれると思います。
以上、Helko Werkのハチェットでした。